学生の頃に身に着けた知識を活かせるように、就職の際に専門職を選ぶ人は多いようです。
理系で言えば、化学科出身の人は製薬会社へ、コンピュータ科出身の人はシステム開発会社に就職する人が多いようです。文系だと、経済学部の人は保険会社へ、法学部の人は企業の法務部へ進む人が多いようです。
たしかに仕事に役立つ専門性があった方が、就職や業務の面で有利だと思います。企業側からも、専門知識を活かして企業に貢献してもらいたい、と期待していることでしょう。一方で、想像と違い現場の仕事内容にギャップが出てくるのが現実です。学んだことが、すぐに役に立つとは限りません。ビジネスの上では、専門性以外にも多くのことを要求されるからです。新入社員なら尚更で、ビジネスマナー、課題の解決方法、チーム間のコミュニケーションなど、現場で働き始めないと身に付かないことも多いです。
しかしそれらは、時間を掛けて少しずつ取り組んでいく間に身につき、持っている専門性が実践で活用できる日もやってくることでしょう。うまくできた、楽しい、と思えることがあったら、どんどんその方向に進んでみるのもいいと思います。
一つの専門分野にしても、さらに細分化された専門性を高めることもできます。チーム内で頼れる唯一の人、部署で唯一の人、さらには、会社内で唯一の人を目指せることでしょう。もっと上を目指すことだってできるようになります。自分の得意なこと、専門的に知っていることを発揮できる場所が見つかると、仕事にハリが出るでしょう。